中古車を査定より約100万円高く売れた理由【弱くても勝てます】 ①

車 倹約

(写真はイメージです)

中古車のネット査定で約80万円〜100万円だった私の車
(2019年式トヨタのルーミー、走行距離2万km、無事故)は、
175万円という驚きの高値で売却することができました!
なんと、ネット査定の底値から計算すると、100万円近く高く売れたということになります。
なぜ素人の私が、女ひとりでこんなに高額で販売することができたのか、ここではその秘密をまとめたいと思います。

この車の査定と価格交渉はすごく緊張しました!

「誰か男性が隣にいてほしい〜〜〜。」

「はりぼてみたいに外側だけでもいい〜〜〜。」

「だれか、私にオトコを〜〜〜。」

と、いつになく気弱になりました。

結局は上手に売れたので、問題なくなりましたが。

〈オス)
〈オス)

俺がいるからいいんじゃね?

誰でも「自分の車は高く売りたい」と思いますよね。

そんな時のコツと、実際の体験談を元にまとめました。

あまりに色々面白く、新鮮な体験だったし、とても一回ではお伝えしきれない興奮とボリュームなので、、数回に分けて、シリーズにしてお届けしたいと思います!

売却までの時系列

時系列としては、以下のような短期決戦でした。

  • 1日目 査定のネット検索→電話がガンガンかかって来て、査定日の予約
  • 2日目 自宅にて査定1日目(4社)
  • 3日目 自宅にて査定2日目(1社)
  • 4日目 店舗に出向いて契約、車引き渡し

たった4日間でしたが、大切な商売の基本を勉強させてもらった感覚です。

再現性もあるので、今後もこの感覚を忘れず生きていきたいと思います(まじめ)。

売却した車の思い出

購入した当時は、高校剣道部の送迎があったので、試合や大会の時、お友達も乗れるような車にしました。

あとは、コンパクトカーでもかさばる剣道具をのせられるような車にしました。

車の詳細は以下です。

  • 2019年購入
  • トヨタ ルーミー
  • グレード カスタムG
  • 白(パールホワイト)
  • 走行距離 20130km
  • コーティング グラスシーラント
  • 無事故
  • 4WD
  • スタッドレスタイヤ付き
  • 後部席パワースライドドア
  • ナビ、ETC付き
  • シートヒーター付き

この一台前の車は、同じルーミーの黒でした。

この黒は、気に入っていたのですが、ベンツとぶつかって(!)廃車にしました。

新価特約を付けていたので、ほぼ負担なしで新車が入手でき、黒では洗車が大変だったので、それだけの理由で白にしました。

結論、すごく洗車が楽でした。

めんどくさがりで、あまり洗車をしないので、白にして、なおかつグレードの良いコーティングをしてもらったのです。

そのおかげで、安い洗車機で、きっちりワックスをかけたようにピカピカになるのがうれしいポイントでした。

どうせ同じ車を買うのならと、少しだけお金を足して、グレードを上げたのも、中古車として販売するには良い条件だったようです。

ずっと自分でこの先、何年も乗り続けるつもりでしたが、急に駅近くに引っ越すことになり、転職先も電車通勤になったので、車自体はとっても気に入っていましたが、手放すことにしました。

カーシェアステーションもすぐ近くにあるし、たまにしか乗らない車の維持費がもったいないと思っていたので、手放すことにしてよかったと思います。

ネット一括査定おそるべし!

すべてはここから始まりました。

気軽にネットで相場を確認しようと思って、自分の車の情報と、電話番号を入力しました。

入力し終わって、中古車相場としては、

「80から100万円あたりが相当なんだな。」

と、納得した次の瞬間!!

携帯電話がじゃんじゃん鳴り始めました。

買取業者からの直接アポ取り連絡です。

どこの業者さんも、

「ぜひ直接お車を見せていただきたい!」

「ご自宅までうかがいます!」

「明日の何時ならご対応可能ですか?」

という連絡で、その電話対応をしている間も、他の業者さんからの電話が鳴り続けるのです。

もう本当にびっくりしました。

私はてっきり、ネットで相場を確認した後は、自分が車を運転して行って車屋さんで査定をしてもらうものだと思っていました。

最近では自宅に見積もりに無料で来てもらえるのですね。

今まで、古い車を下取りに出した事はあっても、中古車として販売だけをした事はなかったので、大いに戸惑いました。

結局、翌日に3店、翌々日に1店が、見積もりに来てもらうことになりました。

現在、転職の端境期で、失業保険を貰いながら3週間程度のお休みがある環境でよかったです。

仕事をしていたら、次の休みに合わせないといけないので大変だったと思います。

また、仕事をしていたら貴重な休日を割いて査定に時間を使うのはとっても残念だったと思います。

とっても良かったのは、気持ちとお金に余裕があること、

短い時間でも中古車の販売について勉強したことでした。

査定1社目

1社目に来てくれた営業マンさんは、King & Princeの岸くんに似た、27歳の男前でした。

革靴はピカピカ。

紺色の細かいチェックの入ったスーツは三つ揃いでパリッと。

近くによるといい香水の匂いがします。

「初めてで何も知らないので、教えてもらいながらやっていきたいと思います。」

とお伝えしながら、Aさんの質問に答えてきました。

査定価格は175万円

最初で一番の高額査定価格でした。

最初は口頭で、

「140万円」

と、言っておられたのですよ。

そこから値上がりしたのです。

しっかり名刺に価格を書いてくれました。

途中から2社目が到着し、バッティングしたのがよい刺激になったのかも。

とはいえ、うれしい反面、高額すぎるので、もはや不審に思いました。

査定2社目

1社目のAさんから30分時間をずらして、2社目のBさんが来ました。

Bさんは見た目32歳、実は24歳!

老けてるんじゃなくて、なんだか落ち着いた感じの方でした。

スーツがパンパンになるくらい筋肉質で、ラガーマンみたいでした。

AさんとBさんは、唯一時間が被ったので、またお互い大手だったこともあって、礼儀正しい中にも、なんだか火花が散っているように感じました。

ネットで調べたら、査定をしてもらうときに、こうして被る事はよくあるそうです。

お互いを意識してもらって査定額が上がったりすることもあるので、メリットもあると言う情報がありました。

素人が見ていると、びっくりするような情景でしたが、これもまた勉強。

査定価格は140万円。

最初の175万円の驚きの余韻があったので、冷静に聞くことができました。

査定3社目

3社目に予定していた会社は、驚きのドタキャンでした。2社に対応するのでヘトヘトだったので、ちょうどよかったのですが。

連絡もなく、来られることもなかったのでちょっとびっくりしました。

ただ、一緒に1社目と2社目の査定額に、驚きの、

35万円の価格差があり、

「相場はどうなっている!?」

と、不安になったので午後から電話で1社に問い合わせ、他にも訪問査定を一社依頼しました。

電話での一社は、あっさりと車の状態を聞いただけで、ざっくりした金額を出してくれて、よかったらまたお店に来てください。ということでした。

査定価格は130万円

他のお店の査定価格が大きかったので、電話だけでのおつきあいで終了しました。

査定4社目

4社目は、近くの有名な中古車販売車に来てもらいました。

だんだん慣れてきたので、私も大胆です。

午前中のスーツのお二人とは違い、ジーンズを履いたラフなお兄さんが来てくれました。

彼は年齢24歳、16歳から車業界でお仕事されており、キャリア8年のベテランでした。驚き。

それでも、やっぱり質問される事は大体一緒なのですね。

私がいくらなら車を手放せるのか?他社の査定額は?などです。

中古車販売をするときは、必ずネットなどでたくさんの情報に触れて、傾向と対策を、分析してから対応できる方が良いように思いました。

査定価格は145万円

これを確認してから、175万円の査定もあったことをお伝えすると、ジーンズのお兄さんは素でびっくり驚愕されていて、

「相場から考えると、すごく高いんだな。」

ということがよくわかりました。

じゃあなぜ、そんな高額査定になったのか、気になってお兄さんに聞いてみました。

お兄さんは言葉を選びながら、様々な検討をした後で最後に、
「企業努力かも」
と、至極真っ当な理由をポロリと教えてくれました。
企業努力なら安心なのだけれど。
本当にそうなのか!?

査定5社目

前日はヘトヘトでしたが、一晩寝て元気になりました。

午前中に来てもらったのが5社目の査定です。

この方は、前日から丁寧に電話対応してもらって、なんだか安心していました。

やっぱりお決まりの、

「他社の査定額を教えてもらえますか?」

という質問がありましたが、言わないほうがいいと決めていたので、上手にかわしてしていました。

この営業さんの最終査定価格は120万円

この会社で最後だと決めていたので、安心したのと慣れてきたので、査定価格を聞いた後は、これまでの他社の査定について、いろいろ相談したりして、腹を割ってお話しました。

とってもよかったです。

やっぱり175万円の査定価格には、すごくびっくりして、しばらくむせておられました。

ますます、

「同業者からみて明らかに法外な高額査定価格。なんで!?」

と、改めて不安になりました。

詳しくは後ほど。

中古車買取業車の営業という職業とその個性

そして、とっても興味深かったのが、対応していただいた中古車買取業者各社の営業さん!!!

みなさま、24〜27歳の男性で、お若いのに(ちゃっかり全員に年齢その他諸々も聞きました)、とってもしっかりしておられるし、お話も上手で、本当に新鮮な出会いでした。

プロなので、商品知識があるのは当然かもしれませんが、その中にも、それぞれきらりと光る個性があり、お話ししていてとても楽しかったです!

そして、一括査定をしているからには、各社がライバルであり、バチバチの真剣勝負!!

推測ですが営業マンさんの本音は、

 「安く買いたい。」

 「(自社に)多くの車を仕入れておきたい。」

 「けれど、ライバルより高く査定しないと買取自体ができない。」

というせめぎあいなのでしょうね。

特に、最初の1、2社目は、時間をずらしたにもかかわらず、同席する時間が発生してしまい、礼儀正しい中にも、バチバチした空気が流れました。

あとからお店に行ってびっくりしました。

同じ街道沿いにある同じくらいの大型店であり、本当にわかりやすくライバルでした。

実際、お互いの営業さんがそれぞれ、

「価格が拮抗するのはこの2社だと思います!」(ドヤ)

「最終的には、この2社の勝負になると思います!!」(ドヤドヤ)

「けれど、当社の方が高価で買取させてもらいますしね!!」(ドヤドヤドヤ)

と言っておられるし、本当にどきどきしました。

ネットで調べたところ、

査定が重なることはよくあることで、特に問題がない。逆に業者間で、お互いに張り合って価格が高くなることが多いので、売り手としては良い。

とのことでした。

実際、一番高額の175万円の査定額が出たのはこの時でした。

このバチバチ感を感じている間は、ずっと頭の中でKAT-TUNのReal Faceが流れていました。

『ギリギリでいつも生きていたいから〜〜〜♪ さあぁ〜〜♪』

っていうやつです。

あれからなかなか鳴り止まない。笑。

「営業」というお仕事の大変さが、断片的にではあるものの、少し理解できました。

今回、女性の営業さんは一人もおられませんでした。

みなさまに聞くと

「会社には営業の女性もいますよ。少ないけど。」

とのお話。

私なら、毎日お腹が痛くなりそう。

女性でも男性でも、営業をやっている人ってすごいと思います。尊敬しかないです。

独特すぎる中古車の世界

特に、会話から中古車販売業独特の世界も垣間見えて、

「独特やな!!」

と、何度もびっくりしました。

ある意味、毎日戦いですね。

新車と違って、仕様、年式、走行距離、事故歴などで、一台と同じ車のない中古車。

短期間で価格が変動する世界。

価格変動の例えとして、

「寿司屋の『時価』のようなもんです。」

と、ある営業さんが言っておられたのが印象的でした。

私は回転するお寿司屋しか行ったことないけど。

残念やな。

元ディーラーでお勤めされていて、

「成績が良くて今の会社に引き抜かれました。」(さりげなく漂うドヤ感が肝。)

という営業マンさんは、

「新車販売では結構イケていたのに、中古車の世界で、最初は全く成績を上げることができませんでした。」

とお話しされていたことも、とっても興味深かったです。

奥の深い中古車の世界。

どちらかというと、ディーラーの方が平和な世界(らしい)。

ドラマやなぁ〜。

また、どの営業さんも例外なく、

「ええ!当社が一番高く買い取って見せましょう!!」

「なぜなら当社は〇〇だからです!!」

「ええ、当社の査定価格が一番だと思います!!」

という、わかりやすいドヤ感がすごい。

こんなドヤドヤした方になかなか会うことがないので、新鮮でとっても楽しかったです。

みなさま、仕事中はこうなるのでしょう。

こういうキャラの人がこの仕事に就くのか、この仕事をやっているとこういうキャラになるのかはわかりませんが。

本当に「どやぁっ!!」って感じでした。

では、長くなったので、今日はこれまで。

また続編を出しますので、次に続きます。

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